大学で学んだ30の研究手法

大学で学んだ事を30にまとめる。

1)特性と作製法の関係をつかむ
まずは作製方法のパラメータを振って何枚もサンプルを作る

2)先端的材料の先端的特性を目指す

3)鍵になるパラメータに絞って2から4サンプルを選んで分析

4)一般的な分析はサーベイしておく

5)特徴的サンプルの分析はトコトンやる。

6)分析は広く浅くから狭く深く

7)すべての分析から自分なりの特性と構造の関係性をモデル化する

8)モデルにしたがって次に打つべき対策を考える。

9)モデルと合わない結果は、未知のモデル未知の物理現象なので特に大事にする

10)発表モデルを先に予想して対策を考えて特性向上したという結果が一番インパクトがある。

11)当たり前という感覚を疑う

12)自分の発見した新しい物理現象は研究テーマから外れても追いかける

13)必ず結果の出る実験、次の芽が出る実験、もしかしたらの実験の三つを並行させる

14)グラフェンLikeな炭素膜、トポロジカルLikeな絶縁体を見逃した。

15)固体物理の情報を掴んでおくこと

16)理論的予想を知っておく事

17)平面的な均質性についてはめっきの先人の知恵を学ぶ

18)めっきにしかない合成法のメリットを活かす

14)顕微鏡写真と電子回折はルーティンで撮影するだけでなく、構造モデルの裏付けとなるものを狙って撮影

15)原子数層の二次元材料、ナノ粒子、粒子表面だけ内部と特性が異なる材料が流行している

16)競争の速さと細かい分析と考察、そして合成に役立てる指針

17)熱処理は熱をかけると何故構造が変わるか考える

18)粒子サイズ、粒子内の元素、粒子結晶の歪み、粒子界面、結晶構造、元素組成の不均一化を考慮する

19)熱処理は雰囲気ガスの種類と圧力にも注意

20)めっきの電子の受け渡しと分子の移動に比べて熱処理は一気にいろんな反応がすすむ

21)層状構造になりやすい元素、チタン、タンタルに注意

22)トポロジカルになるビスマスにも注目

23)めっきの直後は酸化皮膜のない特殊な表面状態で活性がある

24)ルテニウムの触媒能にも注目

25)金属以外のめっき
酸化物を硝酸めっきでつける事もできる

26)酸化物系電池材料を電気めっきで高温高圧で合成できる

27)電極以外の材料、電解質も合成する気になると幅が広がる

28)発表は常に最先端を目指す自信と準備

29)特許出願の基礎知識は必要

30)甲種危険物取り扱いも勉強するべき