【水処理】肥溜めに鶴、糞味噌、ケツの穴の小さい男、黄金色のダイヤ

【水処理技術】
水処理とは、汚泥すなわち糞尿処理技術だ。都市では糞尿は川や海に流して自然が浄化するスピードでは追いつかない。人工的に浄化を加速する施設が必要。が中身は自然界の微生物を集めて処理させている。人間はただ微生物反応を加速させているだけだ。

【水と糞尿】
糞尿は汚く臭く不衛生だ。
都会の糞尿を集め、田舎の田畑の肥料にするシステムは江戸時代からある。近年は化学肥料が多くなり、田畑も減っている。糞尿を肥料にするよりも効率よく処理して経済的メリットがある技術が必要だ。

【微生物と水処理】
微生物処理のうち、前半が酸素を使う微生物反応、後半が空気を遮断したメタン発酵だ。メタン発酵は腐敗と極めて近い。腐臭がしてハエが集まる。


【衛生面と水】
日本では衛生面はクリアして経済性が追求されている。アジアではまず衛生面での管理を重視している。温暖な国では糞尿からハエや病原菌のリスクも高い。人口密集地で下水処理場が十分でないインド地方には、水処理技術へニーズが高い。キレイな飲み水と衛生的な下水処理は、インフラビジネスになる。


【アジア向け小型タンク】
現状のアジアの水事情からいきなり日本レベルに上げるより、家庭内から集落レベルでの簡易な浄化技術を普及させた方が効率よく、実現出来ると信じている。

【インドの水処理】
インドには汚泥を小型タンク内に貯めてメタン発酵させて家庭用燃料ガスを得る技術はある。メタン発酵はすごく簡単で素朴だ。課題は衛生なのだ。汚泥を家のそばに保管するなら、十分な衛生管理が要る。

【水処理と健康被害】
汚いモノを扱う研究は、金になるが健康被害を恐れて研究者が少ない。身近な糞尿だが、大量の猛毒化学薬品を扱うのと同レベルのシールドが必要だ。
【水処理研究者】
つい油断して鼻や目の粘膜をヤラれるケースは多い。

【アジアへ向けて】
日本のような超清潔社会とは、違う発想のメタン発酵技術力が必要だろう。

http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/kenkyu/201612.html