今朝の日本経済新聞のAIの特集記事は
名古屋大学の天野教授が人工知能を実験のシミュレーションに活用しているという話題だ。
名古屋大学の天野教授は青色発光ダイオードの合成に成功してノーベル賞を受賞したことで有名だ
1000回の実験で偶然の産物で発明した青色発光ダイオードの画期的合成法だった。
日本の文化には地道な実験の末の成果がフィットしていた。しかし今後のパワー半導体やリチウム電池などの材料科学分野で中国や欧米諸国との開発競争では
地道な実験ではスピードに追いつけない。
人工知能AIを使って反応をシミュレーションして1回か2回の実験がこれまでの1000回の実験に相当するような合理的な合成開発手法を使っていく必要がある。
合成化学者がAI技術者と積極的にコラボしていく時代だ。
人間はこれまでの実験作業から
設計や分析にウェイトを移していく。
スピード勝負の特許権だからいち早くAIに取り組んだ人が勝つ。
化学者よ、今こそ数十年に一度の飛躍のチャンスだ。
私の身近でいえば
石鹸合成、手作り石鹸の作り方、原料と出来た石鹸のシミュレーションだろう。
今でもオイルの配合と出来上がりには経験的なデータが積み重なっている。
AIじゃなくても
石鹸ぐらいなら予想出来そうだけど、
石鹸のシミュレーションをAIで出来ればもっと他の化学実験にも応用できるかもしれない。
石鹸づくりのソーパーは
小規模で情報も少なくて試行錯誤を楽しんでいる。
それでも石鹸づくりが上手くなるようなアプリケーションが人工知能で作れたら面白そうでしょう。