名古屋音楽大学院定期演奏会 2018年7月10日

名古屋音楽大学 大学院定期演奏会
2018年7月10日の火曜日
しらかわホール
行ってきました。

聞けたのは第2部だけですが、すごくよかったです。


全体的に若い。大学院生の若さに圧倒されます。
若いだけでなく、テクニックもあります。

第二部は
マリンバ

前川 礼奈

わらべ歌による譚章/安倍 圭子

わらべ歌がところどころ織り交ぜられていて、楽しめるマリンバ。
それもこどもっぽく陽気なわらべ歌ではなく、
神秘的でどこか影を感じさせるわらべ歌。
それを四本のスティックを器用に使って表現していた。


ソプラノ

水谷 有南            Pf.新海 結子

歌劇「清教徒」よりあなたの優しい声が/V.ベッリーニ

美人だったな。
声量もあった。出だしの声が若干苦しそうに聞こえて、オヤっと思ったけれど、
耳元で空気の振動が鼓膜以外も揺るがすような迫力あるソプラノでした。

 

ピアノ

奥村 明子

ポロネーズ 第7番「幻想」 変イ長調 op.61/F.ショパン

 緊張していたように見えました。

ピアノ

塚本 梨月

ピアノ・ソナタ 第4番 嬰へ長調 op.30/A.スクリャービン

 
繊細な感じでした。



ソプラノ

山﨑 千裕            Pf.小野田 知華

歌劇「ドン・パスクワーレ」よりあの目に騎士は/G.ドニゼッティ

歌劇「シャモニーのリンダ」よりこの心の光/G.ドニゼッティ

真面目に深刻な雰囲気のクラッシックのなかで、陽気な歌劇に挑戦。
明るいお嬢さんらしい表現でした。
楽しそうに見えました。
もうちょっと身体が大きいと安定感があるのでしょう。
若いうちは痩せていたいから、バランスが難しいですね。


 

バリトン

大倉 一将            Pf.福井 悠大

歌劇「フィガロの結婚」より訴訟に勝った、だと!/W.A.モーツァルト

しぬまえにおじいさんのいったこと/木下 牧子


バリトン声がかっこいいです。日本人らしい声で、いい声でした。
モーツァルトのオペラと
木下牧子というのが並べられるとは思ってなかった。
木下牧子さんは、学生時代に合唱曲を演奏会で歌ったような記憶がある。
歌詞がわかって聞きやすかった。


 

ピアノ

安藤 真夏

バラード 第1番 ト短調 op.23/F.ショパン

一番、かわいい感じでした。
ピアノも表情があって、弾き方も身体の揺らし方もセンスを感じます。
このショパンのバラードはちょっと長かったな。


 

ソプラノ

小坂 有理亜         Pf.榎本 桃子

歌劇「アンナ・ボレーナ」より私の生まれたあのお城/G.ドニゼッティ

最後、おおとりがソプラノ。
出だしからして、最高の声。
日本人離れした洋楽風の声に聞こえました。
すごく聞きやすくて心地いい声です。
こうしてメドレーでさまざまな歌を聴く中の、最後に相応しい立派なソプラノでした。


以上、知ったかぶりの音楽感想文でした。
すさんだ心が洗われるようでした。