エアーバイクの負荷の単位にはワットが表示されています。
100ワットはだいたい25キロメートル/時で自転車を漕いでいる負荷に相当します。
エアーバイクは心拍数も計測するの、その負荷はその人に合わせて調節できます。
自転車を時速25キロで30分漕いで12.5キロメーター進むのを
模擬的に室内で体験できるというエアーバイクです。
その消費エネルギーとワット表示はどういう関係でしょうか?
物理の観点からワットとエネルギーを結ぶ付けてみようと思います。
50W(ワット)のエアーバイクを漕いでいると、
消費カロリーは200キロカロリー/時ぐらいだと表示されます。
50ワットは、100ボルトの電圧で、0.5Aアンペアの電流がする仕事?
ワットは電球などに30ワット、60ワット、100ワットなどと表示されているのをご存知の人が多いと思います。
日本の一般家庭では100ボルト電圧です。
30ワットでは0.3A(アンペア)、100ワットでは1アンペアの電流が
電球に流れて、熱と光を発して仕事をしてくれます。
このときのワットは、電流×電圧ですが、
ワット時として仕事の単位にもなっています。
ワットはジュールとイコールの関係があります。
ジュールとは、熱を含む仕事の単位です。
1ワット秒が1ジュールです。
通常ワットは時でされるので、
1ワット時は3600ジュールです。
およそ4.2ジュールが1カロリー
1ジュールがおよそ0.24カロリーです。
ジュールもカロリーも熱も仕事も表す単位です。
カロリーは食品などに関係するエネルギー単位で、
成人男子は3000キロカロリー程度を毎日、たべものから摂取して消費しています。
ここで、自転車の50ワット時を再び考えます。
3600ジュールはおよそ900カロリー。
50ワット時は180000ジュールつまり、180キロジュール
これが、43キロカロリー/時のことです。
ここで、自転車は50ワット。43キロカロリーの仕事しかしてないのに、
消費カロリーは180キロカロリーと表示されているという謎が見つかります。
人間は、100の仕事をするのに400のカロリーを消費するという効率の悪い
動きをしているのではないかという想像ができます。
ねこさん@進化させたフェニーチェでどこ行こう@CAT_san9 |
80ワットで時速18キロ程で1時間でおよそ300キロカロリーを消費します。
これは60キログラムの人の体重を1時間で18000メーター移動させる仕事で、
仕事は、力にその力の方向に動いた距離をかけたもの、仕事率は、力にその方向に動く速さをかけたものになります。
それをここで、計算すると、
力F×18キロメーターが仕事。
力に時速18キロ/時を掛けると仕事率。
18[km/h]=5[m/s]
としてメートルと秒に単位をそろえます。
仕事率が50ワットであるので、
F×5=50で
F=10
ここでの力10の単位はニュートンNです。
およそ10キロの重りを手で支え続ける力です。
その力を足で漕ぐときの負荷で、実際は自転車が進むときの空気や地面の抵抗や高低差を上がるときの位置エネルギーの増加に使います。
しかし、エアーバイクでは空気抵抗はなく、地面の抵抗も、高低差もないので、
負荷ゼロにすれば漕ぐ力はほとんど必要ありません。
10キログラムの重りを支える程度の力が足に加わるように、負荷が抵抗として設定してあるわけです。
これまでのエアーバイクの消費カロリーと仕事率の関係の考察が正しいかどうか、
私も、実は自信がありません。
特に、している仕事と消費カロリ-の関係が不安です。
そんなに効率が悪い仕事で、消費カロリーが大きいのに、仕事はちっともしていないという状態がふつうなんでしょうか??
人間は完全な物理機械ではないので、100%の効率で仕事と消費カロリーがイコールでないのは、なんとなく分かりますが、
20%程度の効率は低すぎるような気もします。
結論
エアーバイクは80ワットで時速18キロぐらい。
時速18キロを30分ぐらい漕ぐと150キロカロリーぐらい消費する。
その仕事は40から50キロカロリー程度。
カロリーとジュールは仕事の単位
ワットは仕事率の単位。