中学生の成績を上げるために親御さんに頼まれて、家庭教師に行く。成績を上げるにはどうしたいいか聞かれるので、考えをまとめる。
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1)勉強量
成績を上げるには勉強量が必要だ。これは誰でも分かる当たり前のことだから、今さら家庭教師として、成績を上げるコツに上げるには気が引ける。勉強時間と勉強量はすこし違う。勉強時間をダラダラと長くしても、成績は上がりにくい。集中して取り組む勉強の量が大事だ。
2)勉強部屋
勉強部屋の環境を整える。家庭教師では勉強部屋の様子がかる。塾で指導していた時には、分からなかった。勉強部屋の自分の机に向かって問題を解くスタイルが多い。机に向かって鉛筆やペンで字を書く時間が長いと苦痛になりやすい。環境をしっかり整えて机の前の椅子にすわるのが、自分の正しい居場所だと認識するようにする。机に向かったら勉強する体制がすぐに出来ている状態を作る。
4)勉強部屋の環境
モノが少なくて静かで適度に明るい環境がいい。図書館の学習室をイメージしてみるといい。自宅の勉強部屋を図書館の雰囲気に近づけるのだ。昼間の窓は直射日光は遮るようにするが、それ以外の方向の窓は、外の明かりを入れる。温度、湿度も空調を使って整える。空気清浄機で埃も除去しておく。空調や清浄機は音が静かなものにする。
5)勉強机
机の上には、これから勉強するテキストなどの勉強道具しか置かない。常に置いてあるようなモノは極力排除しておく。机の前に本棚があるタイプの学習机が多いが、本棚も外して本も前方に置かない方が集中できる。
6)学習漫画
教科書と学校指定の問題集を解くだけでは、足りないと思う人が多い。その足りない参考書でオススメするのは、学習漫画だ。歴史の学習漫画が有名だが、理科や国語などの学習漫画も多数ある。中学生で漫画で勉強なんて子どもっぽいと思う親御さんもいるかもしれない。が、成績を上げたいなら学習漫画は最強ツールだ。小学生が読む基礎的な内容がしっかり身に付く。中学生に対応する学習漫画もある。
7)勉強を始める時
机の前に向かってすぐに勉強をできるならスゴイ才能がある。普通は、机の前で、しばらくボぉっとしている。やらなきゃとは思っても、動き出せない。勉強を始める前にすることを決めておくといい。これは生徒の特性によって変えるべきものだ。例えば、運動、散歩、ジョギング、簡単な計算問題を解く、ノートに字を書く、椅子に座ってストレッチする、目を閉じて瞑想するといった中から、生徒に合ったものを見つける。
8)勉強を計画する
勉強時間と勉強量をあらかじめ決めておくような習慣もいい。2時間で、2から3教科の勉強ができる。問題集や宿題も解く前に、どれぐらいかかるか考えてから解く癖をつける。時計を見て予定通り宿題が進んでいるか、チェックする。1時間も同じ問題集を続けていたら、飽きてしまう。3教科勉強するなら、順番を考える。一般的には好きな教科から始めた方がいいと思う。
9)メンター
勉強部屋は兄弟で共有していることがある。特に、弟さんの場合にはお兄さんと比べられる。目標にしたり、劣等感を感じたりという事がある。お兄さんをメンターとして見ると、同じ中学校で同じ教科書を勉強している先輩だ。どんな勉強をしてどの高校に入ったかも分かる。お兄さんの勉強法をしっかり研究して、見習うことが役に立つ。
10)職業観
仕事には、人、モノ、コンピューター、自然を扱う仕事がある。人間には、頭を使う、話す、手先を動かす、足を動かすという得意分野がある。生徒が得意なもの、将来の仕事のイメージを家庭教師として聞いている。親御さんの思う子どものイメージや期待している仕事のイメージも聞いて、一致しているか確認する。子どもは親の期待に応えようとする。親は、それほど過度な期待をしていないつもりでも、子どもがプレッシャーを感じていることもある。
以上、中学生の家庭教師をして、成績を上げるために考えるべきポイントを10個上げた。これをヒントにして、家庭教師を付けていない家庭でも、成績を工夫をしてみることをお勧めします。