【現実と虚構】星新一さんのショートショートで描かれる未来に、ほとんど国民は働かずに部屋の中で動画を見て簡単なアンケートに答えるのが日課、というのがあります。
筒井康隆さんの短編には、日常のあらゆるサービスは無料になる代わりにCMが必ず入るという設定もありました。無料のレコードには15秒に一度CMが入るとかいうブラックなギャグもありました。
外出自粛で、部屋の中でテレビとパソコンを眺め続ける生活。ユーチューブ動画をみれば細切れになってCMだらけ。うすら寒い現実が、数十年も前に描かれています。
私は、このコロナショックの後に第三次ベビーブームが来る気がします。それが、経済を上向かせるためにも必要だから。
戦後の闇市で荒稼ぎした人が、その後の豪商になったことも再現されるかもしれません。統制経済に近い状態で、人々のニーズに応えることと規制緩和を待たずに先取りして市場を独占できた人にチャンスがありそう。
こうしたビジネスは、ホントのニーズに応えることが大事で、うわべのカッコよさや真面目な人は、餓死して伝説になるだけでしょう。
ホントのニーズのヒントも戦後直後にありそう。食料、衛生用品といった必需品である必要はない。今ある生活を少し便利にするもので熱狂ブームを作る。あるいは、ショックのどさくさで導入される政策に便乗する。不動産、株式会社といった金を生む資本を安く手に入れる。
会社を買う、株式を買う、経営権を買うときの目利きがしっかりしていれば、ゴールデンウイーク後の金融・経済の混乱は大チャンスになりうる。
https://life-it.info/ashinaga-diary/postwar-japan/
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