化学の視点

機械、電気、生物の専門家は社内に多い。が、化学の専門家は非常に少ない。化学の視点の重要性を感じる。私は化学を修めたのだから、そうした視点で社会に貢献したい。
労働安全衛生分野では、硫化水素や珪酸が引き起こす症状がある。

硫化水素は10ppmくらいの濃度でも眼の粘膜に刺激症状(かゆみ、痛み)を感じる場合がありますが、これは硫化水素が眼の粘膜の水分に溶けて硫化アルカリに変化して角膜、粘膜の組織破壊を引き起こすためです。50ppm以下の濃度でも長期間暴露すれば、視野が不明瞭、まぶしさが増して「ガス眼」(結膜炎)の症状になります。

珪肺または硅肺(けいはい、Silicosis、Potter's rot)は、結晶シリカ(ケイ酸)粉塵を吸入することで生じる職業性肺疾患の一種で、結節をともなう肺上葉の炎症と瘢痕を特徴とする。塵肺の一種に分類される。珪肺症、硅肺症、珪粉症、硅粉症などともいう。古くは「よろけ」と呼ばれた。