精神科で処方されるメンタルを落ち着かせる薬、安定剤や鎮静剤は太りやすい。メンタルクリニックユーザーのなかで若いうちに大量の鎮静剤を処方されてそのまま数十年精神薬を使い続ける人は多い。そうした精神薬ユーザーの多くは太って体重が落ちない。太り方も病的な脂肪の付き方で力士やアスリートの太り方とは違うように見える。
若い女性の精神薬ユーザーの悩みに太りやすいという副作用は深刻だ。若い女性はだいたい痩せたがるし、男性も細い女性を好むひとが多い。若い女性は見た目がスマートでオシャレが楽しめれば人生をエンジョイしやすい。だが精神薬ユーザーになると精神的な苦痛だけでなく見た目が太って負い目を感じたり周りからダイエットしろ、という余計なお世話がうるさかったり、オシャレが愉しみづらくなったりで、副作用のデメリットが大きい。
なぜ太りやすくなるのか?精神科医にきいても答えてくれない。医学の教科書にも太りやすい副作用があることは書いてあるが、なぜ太りやすくなるか?は書いてない。
肝臓の動物実験でマウスに高脂肪食を与えると太り過ぎになって肝臓に脂肪が付き炎症が発生する。脂肪のとり過ぎは太りやすいのは人間でも同じだ。
精神薬ユーザーが脂肪の多い食事をしている訳ではない。マウス餌が高脂肪になっても食べる量を調整できない。普通食でも高脂肪食でも自由に食べ放題だ。満腹になれば食べるのを止めるから普通食では太らない。普通食では満腹になるのに高脂肪食では同じカロリーを食べても満腹を感じないから太る。満腹はカロリーを計算して感じる訳じゃない。食べる量を感じるだけだ。高脂肪食で太るマウスにも若いうちには普通食を与えて満腹になる量を学習させている。また血糖値の上昇も満腹感に関係がある。高脂肪食は脂肪の分解が遅く血糖値が食事で上がらないので満腹を感じるのが遅れる。
精神薬ユーザーも満腹か腹八分目まで食べる。がその満腹を感じる食べ物の量は精神薬を服用する前に学習した量だ。精神薬服用する以前と同じ量を食べたら太る。
高脂肪食を与えたマウスに降圧剤を投与すると体重が少し下がる。痩せる。その降圧剤は交感神経を抑えて血圧を下げる作用がある。アドレナリンの働きを抑える。このアドレナリンが効かないマウスは筋肉が弱くなる。痩せるが脂肪より筋肉が落ちる。
メンタルの薬でも鎮静作用は同じように交感神経を抑える。これは筋肉に血流をいかなくして暴力的な行動を抑えることに役立つ。精神薬ユーザーが疲れやすくなるのは筋肉が思ったように動かないので少し階段を登っただけで疲れるぐらいに筋肉が弱まる。
太るのは第1に食事が減らないこと。第2に筋肉が弱まり活動的でなくなること。
第3に腸内環境と太りやすさの関係を推測する。腸内環境は肉などタンパク質は活動的なエネルギーに変わる。炭水化物デンプン糖は血糖値を上げる。炭水化物のうち白く精製された糖はある種の依存性がある。食べ過ぎて依存性がある怖い食材だ。脂肪が1番エネルギーが大きく1番消化が遅い。
精神薬で活動的なアドレナリンを出しづらくなると腸内環境でタンパク質からアミノ酸を作る微生物が減るのだと予想できる。アミノ酸を分解しても使い道になるアドレナリンや筋肉を動かす事が極端に減るからだ。
また交感神経が弱まり副交感神経が優位になると腸の消化が進む。普通なら消化されないで排出される脂肪まで消化するように腸が活発に消化する。
これは一時的に薬で誘導されると腸内環境が変わってアミノ酸を消化する菌が減り脂肪を消化する菌が増えた状態がその人の体質になる。
食事は減らせない、運動はしにくい、消化が良くなる、の3つが重なるからメンタルクリニックの精神薬ユーザーは太りやすいのだと推測できる。
対策をするなら食べる量を減らす、運動をする、消化してもカロリーの少ない食材を食べる、だ。コンニャクや寒天など食物繊維はカロリーが少ない。容積的な満腹感は得られる。血糖値を早めに上げれば満腹感を早めに感じることも予想できる。また肉などアミノ酸は筋肉を活発に動かすのに役立つ。低脂肪高タンパク質な食事で運動することが太りやすい副作用に打ち克つ食事になるはずだ。