スポンジ固体電解質技術の発展

 【固体電解質技術の普及】

固体電解質がずいぶん普及してきた。実はそれほど難しい技術ではない。固体に液体を染み込ませるのが基本だが、液状の導電性高分子を使って固化させれば簡単に作れる。

引用先の記事は電子工作のようだ。物理学や工学と芸術工作が融合している。おもちゃを作るように新技術を操る。電気二重層キャパシタや固体電解質電池の技術は遊べる技術になってきた。


固体電解質技術のなかでスポンジ状のマトリックスに導電性高分子をまとわせる固体電解質が1番面白い。スポンジ部分の素材や強度を変えたり、導電性高分子の種類や添加物を工夫できる。

従来の液体電解質に比べて固体電解質は位置ごとに電解質成分を変えられる。電極近傍や液体部分からの距離に応じてスポンジの形状を変えるのも自由だ。

いくつかのスポンジ部分を組み合わせて連結させるような使い方もある。比重や強度や物性を用途に合わせて工夫できる。


乾電池は電池の電解質液体を紙に染み込ませた日本での発明が基礎になっている。導電性高分子も日本の発明だ。固体電解質はその意味で日本のお家芸だ。

コンピューターが遊べる技術になってから産業として普及したように、電解質技術も新たな産業として発展する前兆だと信じている。

電解質技術に化学、バイオ、薬学を組み合わせて、医学、環境、エネルギーの課題を解決するような応用アプリケーションがたくさん出てくるだろう。


固体も硬いだけでなくゼリーや生体の筋肉のように柔らかい固体でフレキシブルなデバイスがたくさん出てきそうだ。太陽光電池もフレキシブルな素材が出来てきた。ロボットが目指すのが人間のような生体アンドロイド型なのだから、フレキシブル素材はまだ伸びる。


日常や医療への応用でも絆創膏、湿布、包帯、服、シーツ等も薄いフレキシブル素材なら応用範囲が広がる。