仕事と性格の特性には相性がある。
丁寧に反復の事務作業ができる人は、貴重な事務プロフェッショナルとして重宝される。
一方で自分が職場でやっている作業が、自動化できないか考えた人は多いだろうか。そもそも仕事には反復の作業が多い。
私は、かつて事務職として、育児休暇や介護休暇を取る社員さんからの相談を受ける仕事をしていた。
そんなに休暇管理の事務の量は大きくない。自動化をプロには頼んでいなかった。人間がいちいち手で丁寧に文書を作って、印刷して手紙をつけて郵送するのがぴったりだと思われていた。
自動化をしたいって私は切実に思っていた。自分でいちいち作った文書は、どれも少しずつ間違いや不具合が出てしまっていた。
自動にウェブ上で申請できる仕組みを作って、情報の確認と健康面をサポートする心配りを仕事にしたかった。
結局自動化もできず、毎日書類を印刷しては直されてばかりいた。数カ月で頭でっかちで、実力がない典型的なダメ社員扱いされていた。
IT技術で出来ることのを知っていることが、逆に目の前の仕事への集中力を妨げていると思われていた。
私は、丁寧な仕事や管理事務よりも自由な発想で状況を分析して改善を提案して次なる課題をさらに分析するタイプの思考が染み付いているのだ。むしろそういう改善を提案する仕事しかできない。
世の中では、少数派のタイプで、起業家などに成功する人と似ている。成功すれば起業家だが、ホンの一握り。殆どのこういうタイプは仕事が雑とか発想が突飛と言われて隅や陰に追いやられている。
アタマでっかちの考え過ぎ考えるだけで満足しちゃう性分が、あと一歩を踏み出せずに、ズブズブとぬかるみにはまって今もいる。
ITについてもう少し取り組んだら仕事の状況はずいぶん変わるだろう。